いつも通り部屋を確保してもらって 受け付けスルーして部屋に入る。 「貴也ってさ歌もうまいよね。」 「レッスンやってた頃ある。」 「歌もやろうとしたの?」 「じゃね? だけどそこに美鈴が来てなくなった。」 「え、ごめんね。」 「やりたくなかったしいいよ。 むしろ助かったわ。」 「貴也は演技が好きなのか。」 「そうだな。」 なるほど。 でも上手だしもったいないね。