居場所をください。




「よろしくお願いしまーす。」


局についたすぐ身支度。

時間がないからね。


「これが衣装か。」


今回はいたって普通の服。

全体が淡い花柄でふんわりしてる。


「これ絶対似合わないよ。

金髪だよ?」


「私が似合う美鈴ちゃんにするから大丈夫。」


と自信満々な佐々木さん。

まぁ佐々木さんの腕は確かだけどね。


「お願いしまーす。」





40分後ー


「はい、完成。」


早いのに完成度の高い佐々木さん。

今回は、というと……………


「……………ギャル。

なんだろう、でも変ではないかも。

このかわいい服がこの見た目に合わせてくれてる感じ。

なんだろう!!言いたいことわかる!?」


「あはは、わかるわかる。」


いつもとは違うギャル感だ。

少し伸びてきた前髪は

横に綺麗に流されている。


全体的にふわっふわに巻いてて……………

お姉さんっぽいけどギャルだ。


「美鈴、挨拶行くぞ。」


完成した私は長曽我部さんと挨拶回り。


「まずはMCから。」