居場所をください。




余命宣告、か。

ついにって感じだな。

もっと生きられると思ってたのにな。


「あの、ご親戚のかたとか…。」


「……………わかりません。

俺は一回もあったことないですし、

恐らく相手も俺が親戚だということは知らないと思います。」


「そうか…。

わかったよ。


それじゃあ僕はこれで。

あとは看護師の方から少し話あるから。」


そういって医師は出ていった。



「これ、入院費の引き落とし口座を…」


「あぁ、はい。」


なんだよ、そんなことかよ。

さっさと書いて帰ろ。


「俺のでいいんですか?」


「うん。」


はいはい。



俺はさっさと書いて部屋を出た。



半年…早すぎだろ…。

あんな元気なのに?


信じられねーんだけど…。