居場所をください。




「そーだ、美鈴。

一高の後夜祭のやつ、枠は一時間だ。」


「ふーん。長い。15分とかでいいんだけど。」


「アホかお前は。」


「一高無駄に体育館広いし

緊張するわー。しかも外部なしだし。

冷酷女と呼ばれてた私がどんな面していくの。」


「知らねーよ。受けたんだからしっかりやれよ。

歌う曲数は7曲で、残りはMC。」


「なかなかハードだね。」


「ダンサーも何人か連れてくか?」


「予算足りるの?」


一高都立だけど。


「まぁ美鈴のギャラは少し減るな。」


「可能なら連れてく。

私一人とかむり。

前にハルとユリ姉いて助かったから

あの二人は呼んでね。」


「じゃああとはこっちで決めるわ。

MCはあの二人にまた頼むとして

あとは曲は決めろよ。」


「はーい。

まだ時間あるでしょ。」


「お前な、アルバム製作もあるんだから

のんきなことは言ってられねーよ。」


「そうでした。」


頑張らねば。