テスト期間中は朝食は直寿が作りお弁当は作らないと言う事になった。









直寿の協力もあって無事中間テストが終わった。



「稀美果って頭よかったんだな!俺が心配する必要無かったんだ?」直寿は苦笑する。



今回のテストの結果はまだ出ていないが今のところ戻ってきている科目の結果は満点なのだ。



稀美果は1年の時から常に学年1番をキープしていたのだ。



「ううん、直寿が協力してくれたから私頑張れたんだよ!ありがとう。月曜日からはまたお弁当も作るからね!」



「あーその事なんだけど…テスト終わったばかりだしまだ暫くは弁当無くていいから…あっ俺テストの採点あるから書斎にいる。先に寝て良いから」と2階に上がって行ってしまった。



ん?今のなんか変だった様な…

気のせいだよね…

直寿たら「テスト終わったばかりだから」って気遣ってくれて優しいんだから…







翌朝、朝食を済ませると…



月曜日は早朝会議をする事が多く今日も「じゃー先に行くな!」と直寿は出かけた。



「あっお弁当!」稀美果がお弁当を持って追いかけて玄関を出たが既に直寿の車は無かった。



「どうしよう?…職員室に持って行ってこっそり渡そう!そうとなったら、私も早く支度して出かけなきゃ!」



稀美果は早めに登校して職員室へ向かった。