驚きふためく私を気にせず母はどこか嬉しそう。
「最近うちの学園の経営も大変でね。櫻瞳華学園とうちの星蘭華学園の提携話が進んでるの。でも、それには条件があって互いの家が親戚関係になる事だったのよ。でもあなたは一人娘じゃない? そしたら直寿さんが婿養子になっても良いっておしゃってくれたのよ! 本当に良かったわ! ママもイケメンの息子が出来るなんて嬉しい。」
とても楽しそうに話す母を私はただ黙って聞いていた。
と、言うより言葉が出てこない。
要は学園の経営が厳しく困っていたら救世主が現れ娘を生贄に出せば学園が助かるから喜んで差し出すって事……
「それって政略結婚って事??」
母は顎に右手人差し指を当て少し考える。
「んーそう言う事かな? 稀美果、直寿さんと仲良くしてね。あっそれから帰りは直寿さんと帰ってちょうだい。」
いやいやそんなに考えなくても間違いなく政略結婚だよね!? 一人娘を生贄に出す様な真似をするなんてありえないでしょ!? 政略結婚とか私まだ高校生なんですけど!!
母は『じゃーね』と嬉しいそうにその場を離れていった。
私が母に言い返す事も出来ずにいると隣りに居た彼は
「そういう事だ分かったら帰るぞ馬鹿娘!」
と言うと歩き出し会場を出て行った。
「なっ!何!?あの態度! 納得行かない!!」
稀美果は直寿を追いかけ会場を出ると直寿の腕を掴み振り向かせると睨みつける。
「ちょっと待ってよ!」
「最近うちの学園の経営も大変でね。櫻瞳華学園とうちの星蘭華学園の提携話が進んでるの。でも、それには条件があって互いの家が親戚関係になる事だったのよ。でもあなたは一人娘じゃない? そしたら直寿さんが婿養子になっても良いっておしゃってくれたのよ! 本当に良かったわ! ママもイケメンの息子が出来るなんて嬉しい。」
とても楽しそうに話す母を私はただ黙って聞いていた。
と、言うより言葉が出てこない。
要は学園の経営が厳しく困っていたら救世主が現れ娘を生贄に出せば学園が助かるから喜んで差し出すって事……
「それって政略結婚って事??」
母は顎に右手人差し指を当て少し考える。
「んーそう言う事かな? 稀美果、直寿さんと仲良くしてね。あっそれから帰りは直寿さんと帰ってちょうだい。」
いやいやそんなに考えなくても間違いなく政略結婚だよね!? 一人娘を生贄に出す様な真似をするなんてありえないでしょ!? 政略結婚とか私まだ高校生なんですけど!!
母は『じゃーね』と嬉しいそうにその場を離れていった。
私が母に言い返す事も出来ずにいると隣りに居た彼は
「そういう事だ分かったら帰るぞ馬鹿娘!」
と言うと歩き出し会場を出て行った。
「なっ!何!?あの態度! 納得行かない!!」
稀美果は直寿を追いかけ会場を出ると直寿の腕を掴み振り向かせると睨みつける。
「ちょっと待ってよ!」

