食事を済ませるといつも二人で洗い物をする。私が食器を洗って、直寿がそれを拭いてくれる。


もう少しで洗い物も終わる。


「ねぇ… 直寿…… お風呂に… 入ら…ない?……」


稀美果は自分で言って恥ずかしくて顔を上げれず俯いて洗い物をする。


「ああ。じゃー後は俺が… 先に稀美果が風呂入って… 俺も後から……」


えっ本当? ついに… キター!
いきなりお風呂を一緒って恥ずかしいけど、でも夫婦だし一緒に入ってもおかしくない訳だし。


「う…うん…先に入るね…」


稀美果はお風呂の準備をし入浴剤を入れる。


「お風呂に入るって事は服を脱いでおかないといけないよね?直寿に私の裸見せるんだよね… 自分で言っといてやっぱり恥ずかしいなぁ。」

稀美果は顔を赤くしながら服を脱いで行く。

「……やっぱりいきなり一緒にお風呂に入るってハードル高いよね?…… ミルクの入浴剤入れたからお湯は濁ってるし身体が丸見えにはならないけど…… あっでもここでしちゃうの? そうだよね? 一緒にお風呂に入るってそういう事もあるのね!? 初体験がお風呂……… って事はどっちにしても見られちゃうわけで…… お風呂で電気を消してとは言えないし… 私どんな顔していれば良いのかな? 直寿が入って来たら私なにか言うの? 『お願いします』とか『お手柔らかね』? 『優しくしてね』とかかな?……… もう!分かんない!! 誰かに聞いとけば良かった。 ど、どうしよう… やっぱりお風呂は辞めといたほうが… でも今更…… 直寿ももう直ぐ入って来るし…………」


稀美果はバスタブの中で色々と考えて居た………