そんな狼よりも早く起床して、隣に眠る姿を見て、なんとなく髪を撫でてみて、もやもやとした疑問を感じる。

ずるずるとベッドから出て、狼には更に毛布を掛けてあたしはヒーターをリビングへ持っていく。

コーヒーを飲んで、朝ごはんも作らずに服を着替えて家を出た。因みにちゃんと目覚ましはかけてきた。

うわ、とマンションの下を見て驚く。昨日は一度も天気予報を見ていなかったから気付かなかった。

ホテルから帰るときは降っていなかったのに、あの後どかんと降ったのかもしれない。

銀世界。空は青いから、反射してキラキラとしている。