運が悪いことに、桜花が
下駄箱に寄りかかっていた

「はぁ、なんて日なんだろう……
いい事起こると思ったら、今度は悪い事」

私は運が悪いのだろうか?


構わず、靴をとって行こうとした

「お前、まだ生きてたんだな
お前の信じるやつなんかもうこの世にはいねぇから、とっとと死ねばいいのに」

そう、いわれた

でもね、桜花……

私には大切な人ができた

そう簡単には死ねないんだよ

「人殺し……か。
そう思いたければ、思えばいいよ」