「そうか、お前が」

裏切り者の姫か……
どうせ、そう言われるんでしょ?

「裏切られたかわいそうな姫………
だけど、それは嘘なんだろ?」

っ!
なんで?

今まで、誰も信じてくれなかったのに……

何故この人だけ?

「私のことどこまで知ってるの?」

「さぁ?お前の事なら、なーんでも」

男は胡散臭いことを言った

信じてみたい……
少しでもこう思ってしまうのは
私の心だけ?

「俺は一ノ瀬 聖夜
よろしくな。裏切られた可哀想な
子羊ちゃん」