それからまた10分後くらいに、すべてのプリントを綴じることができた。
俺がやったぶんの上に、高梨さんのぶんを載せる。
そして荷物を持って、ふたりで応接室を出てとなりの職員室に入った。
おばちゃん先生は、机の上のパソコンと真剣に向き合っているところだった。
「先生、終わりましたけど」
「あら、ご苦労さま。 ……って、ちょっとなによこれ」
先生がパソコンを退けて空いた机の上にドサッとプリントを置くと。
先生は高梨さんがやったぶんだけを取って、呆れたような顔でこっちを見た。
「これくらい、もっときれいにできるでしょう?」
「そう言われても……」
そう返しながら、となりに立つ高梨さんのことを見た。
高梨さんは少し困った顔をしていた。


