瞬間、恋をした




そんな俺に、高梨さんはまたにらむ。

いや、だってさあ……さすがにそれは。



「不器用すぎない?」



3枚のプリントを重ねてホッチキスで止めるだけなのに、プリントは不揃いに重ねられていて。

しかも、失敗して折れたホッチキスの針が机の上に何個も落ちていた。


それを見てずっと笑う俺を見て、高梨さんは恥ずかしくなったのか、頬を少し赤らめた。


頭もいいし"高嶺の花"なんて言われてるくらいだから、てっきり完璧な人だと思ってた。

だけど、意外と……結構、不器用らしい。



「俺も手伝うよ」



そう言って残ったプリントを半分くらい取る。

もちろん高梨さんは話さないから、「ありがとう」とか感謝の言葉さえないけど、まあいっか。