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オレンジ色の空。
そのオレンジ色の優しい光は、教室に差し込んで、外と同じ色に染める。
カチ、カチッというホッチキスの音だけが教室に響く。
……職員室に呼ばれたのは話をされるだけかと思っていた。
だけど俺はいま、授業に使うプリントをホッチキス止めするという、雑用をやらされている。
しかも、長机の向こうに座る高梨さんとふたりで。
高梨さんは、整った顔をなにひとつ変えることなく、プリントをホッチキス止めしていく。
「あの」
職員室からこの応接室に着いてからもずっと、高梨さんとはひとことも会話をしなかった。
だけど俺は、この重い空気に耐えられなくて、口を開いた。
すると彼女の視線は、手元から俺へとゆっくりと移動した。


