「結、ここを離れよう」 目の前の父は何度も泣いたのであろう、目には大きいクマを映えさせるかのように赤く腫れていた。 2ヵ月前のキラキラの笑顔を見せていた父はもうここにはいない。 そして、昔の私も、もうここには存在しない。 そう、2ヵ月前のあの日から・・・。