「ま、今回は愛希くんに被害がなかったんで、それでOKってことで!」
「どうします?飲みいきます?」
「いや、俺らは子供達連れて帰るわ。
和真たちだけで行ってこいよ。」
「よし、結月、愛希、帰るよー」
「そういや愛美は?」
「今日は家に葉月が来てるからって急いで帰ってった。」
「なんだそれ。」
「んーと、じゃあ結月と愛希は車のせてくから
湊と爽はバイクよろしくね。」
「え、俺らバイクでいいけど。」
「もう22時過ぎてるからだめ。
補導されたらどうすんの。制服で。
行くよ。」
私は二人を引っ張って車に乗った。
「でも本当によかった。
愛希に怪我なくて。」
「……でもあとが怖いわ。」
「大丈夫だよ。
爽はきっと愛希を怒ったりしないよ。
あの人も同じようなことしてたからさ。
でも、簡単に女の子抱いちゃダメだからね。
あれは子供を作るための行為なんだから。」
「今回のことで身に染みました。」
「愛希も彼女作ればいいのに。
モテそうじゃん。」
「……簡単に言われてもねぇ…」
「愛希は葉月が好きなんだよ。」
「えぇ!?嘘!そうなの?」
「バカ!言うなよ!」
「へぇ…そっかそっかぁ…」
でもねぇ…葉月の好きな人は確か同じ学校の人だったよね…
愛希失恋だよ、完全に。


