「爽。」
「……おう、来たのかよ。」
「さすがに爽と夏川の二人で150人はきついからな。」
「っていうかケンカするなら呼んでくれないとー。
俺も久々にやりたかったし!」
「ま、こんなガキ、俺らなら余裕だろうけど。」
「警察が来る前に片付けるかー。」
「湊……
それに哉斗、颯、純…来てくれたんだ。」
「そりゃ、俺らのお姫様がまた無茶なことするって聞いちゃ来ないわけにはいかないっしょ!」
「しかも俺らだけじゃねーしな。」
え?
「遅れてすみませーん!!」
「お前ら遅刻だぞ。」
「和真…大翔…雄に、秀まで…」
それだけじゃない。あの頃の如月の子達が…
「150人相手なら、このくらいは揃えねーとな。
こっちは120くらいだけど、余裕だろ。」
「……みんなお疲れ。愛希は下がってろ。
パーティーだ!」
そういって、乱闘が始まった。
いい歳したおじさんたちが、大学生相手に……
「愛希!」
「結月!?それにみんなも…
待ってなさいって言ったでしょ?」
今度は結月を始め、私たちの子供の貴斗やハルたちまで来ていた。
「ほっとけるかよ!
だけど…なんだよ、この騒ぎ…」
「……あなたたちはここにいなさい。」
「は?なんでだよ。」
「みんなは大事な人のために戦ってるの。
今、守られてるあなたたちが手出ししたら、みんなの気持ちを無駄にすることになる。
だから、ここにいなさい。
大丈夫。あなたたちのお父さんはきっと一発も殴られないから。」
私はそう信じてるから。


