翌日ー
私は仕事終わりの爽と合流した。
「悪いな。」
「何いってんの。
愛希も私の子供みたいもんだし。
むしろ葉月をお願いしちゃった。」
「あぁ、そんなの別に。
愛奈も葉月のこと好きだしな。」
「うん。喜んで引き受けてくれた。
さてと、行こっか。
片桐さんお願い。」
「はい。」
私たちは、片桐さんに車を出してもらい、途中如月へ寄った。
「先月総会できたからそんなに久しぶりじゃないな。」
「だけど、このドア開けたらみんなに睨まれそうじゃない?」
「はは、それも面白そうだな。」
「私もお供します。」
「え?大丈夫だよ?」
「いえ、万が一がございますので。」
もうすぐ50歳の片桐さんは私にはだんだんお供しなくなった。
運転手的役割が多い。新井さんと交代で私についてくれてる。
そして新しく私についた、28歳の夏川さん。
これまたもちろん如月の人で…一体湊も慎一さんもなにを考えているのか…
「参りましょう。」
……この人は10年前、総長をしていたわけでしょ?
変な感じ…全然想像できない…。
「由茉、開けるよ?」
「うん。」


