「ま、早い方がいいし明日かな。
決まったことだし、相手に連絡して。」
「あ、はい。」
「あとは龍輝かなー」
「なんで龍輝?」
「龍輝今法学部でしょ?だから」
「あぁ、それなら片桐でいいよ。
司法試験通ってるから。」
「え、そうなの?」
「何時?」
「ま、夜だね。
向こうも夜じゃなきゃ手荒なことできないだろうし。」
「あ、今返事来て20時にいつものクラブに、って。」
「クラブだって。
私は行きなれない場所だね。」
「あー、昔の覚醒剤事件以来だな。」
「覚醒剤?」
「あぁ、未遂だから気にしないでね。
ところで愛希、前殴られたときは何人くらいいたの?」
「確かー…男だけで150っていってたかな。」
「え、そんなにいたの?
そりゃ愛希も敵うわけないか。」
「……母さん、大丈夫かよ。」
「大丈夫大丈夫。
男に殴られたのだって、1度や2度じゃないし。」
「俺も行く。」
「ううん、爽を連れてく。
湊は待ってて。」
「……わかった。」
さて、全部決まったね。
私の大好きな愛希を騙そうなんて、私が絶対許せない。
「でも、明日は遅くなりそうだから葉月は愛奈ちゃんにお願いしよっかな。」


