「ただいま。腹減ったー」
「あ、結月おかえり!
先に着替えてきなさい。そしたらご飯ね。」
「はいはい。
それより愛希が母さんに話あるって。」
「え?愛希が私に?」
「お邪魔します。」
リビングへ入る結月の後ろにくっついて愛希も入ってきた。
「あー、じゃあ先にご飯にしよ。
愛希も食べてくでしょ?」
「じゃあ…」
……なんだこれ。
ほんとに愛希?本当に元気ないね。
いつもなら「食べてく!」とか元気に言うのに。
「葉月は早くお風呂入ってきな。」
「はーい。
じゃ、愛希またねー!」
「あぁ。」
ほんと、葉月は元気だなぁ。
幼馴染みなのに、葉月だけ学年も学校も違うから幼馴染み感覚ってあんまりないのかな。
「愛希の話って、結月とか湊も聞いていいのかな?」
「あぁ、うん。大丈夫。」
「じゃあ葉月がお風呂に入ってる間に話そっか。
結月これ運んでねー」
「はいはい。」
とりあえず我が子達には反抗期と言うものがないから、それだけでもよかった。


