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「ごめんな、こんな時間に。
なにかわかったらまた連絡して。」


「うん、わかったよ。
じゃーね。」


爽は話すだけ話して、すぐに帰っていった。
きっと、愛奈ちゃんがひとりになってるからだろうけど。


「爽、なんだった?」


「あー、なんか愛希のことで悩みなんだって。
だから明日愛希家に呼ぶの。」


「へー、なるほどな。
なんかあれば俺にも言えよ?」


「うん、もちろん。
とりあえず今はなにもわからない状態みたい。
子供のことになるとわかんないこと増えるよね。」


「そうだな。
結月より、最近は葉月のがなんだかあれだしな。」


「あぁ、葉月今好きな人いるからだよ。」


「は?好きな人?葉月に?」


「見てればわかるよ。
もうすぐクリスマスでしょ?一緒にプレゼント選びにも行ったんだから。」


「え、付き合ってんの?」


「ううん、まだ。
でもクリスマスに会う約束はしたんだって。
私たちも付き合う前にプレゼント用意したじゃん。
それと一緒。」


「ふーん」


「ふふ、パパは娘をとられるのが嫌なのかー」


可愛いとこあるじゃん。
湊はいくつになっても湊のままだね。
独占欲強くて。


「ママ~!
ね、今度ケーキの作り方教えて!」


「はいはい、わかったから。
そんな大きな声出さないの。」


「あ、パパおかえりなさい。」


「ただいま。
もう1時間くらいたつけどな。」


「へへ、気づかなかった!ごめんね!」


葉月もすっかり大きくなったよね。
もう好きな人がいて、ケーキを作るんだもん。