生きる。~番外編~




「………俺らが黙って殴られてれば

そいつに薬、入れたりしねーのか?」


「面白味にかけるなー、それも。」


「な。こっちとしては誰かにいれてーんだけど。」


「ならいいじゃん、その女で。」


「………え。」


「おい!やめろよ!」


そうやって純は言うんだけど………

きっと純以外のみんなはわかってる。

湊も………きっとわかってる。

私も、わかってる。


「………じゃあ、私が入れたら

みんなを解放してくれる?」


「ま、それでもいいけど。」


だから、きっと大丈夫。


「………わかった。」


「由茉!?」


大丈夫だから。純、落ち着いてよ。


「契約成立だな。

おい、その女に刺せ。」


「はい。」


………注射なんて慣れっこ。

下手くそな人に刺されたことだって

1度や2度じゃない。


だから、私なら大丈夫。



「………つっ…」


でもやっぱり血管以外のところに

液体が入るのは痛い。さすがに………


「………じゃあこれで、

みんなを解放して。」


「じゃ、ほしくなったらまたおいでね。」


結局こいつらは殴りたいわけじゃない。

覚醒剤を売る相手がほしいだけなんだ。


「みんな行こ。」