よし。
私は片桐さんに電話を掛け、迎えを呼んだ。
その間に私はラフな私服からシックなワンピースへ着替えた。
あとはジャケット羽織るとして………。
「お迎えにあがりました。」
玄関にはいつの間にか片桐さんがいた。
「あ、ありがと。」
私たちは車へ向かった。
「湊の卒業式見に行きたいの。」
「会場まで行かれますか?」
「うん!」
「では私もお供致します。」
「はーい。」
慎一さんに言われた。
卒業したら出掛けるときは常に誰かといろと。
きっと一人で行くことはできないとは思っていた。
でも橘に嫁ぐと決めたから仕方ないね。


