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そして如月へと来た俺らは

とりあえず雄のところへ向かった。


まだいるよな?


「よう。」


俺は躊躇いもなく幹部室のドアを開けると

雄はやはりまだいた。


「あれ、一輝さんどうしたんですか?」


「俺さぁ、いまだに雄のそれ、

慣れねーんだけど。

昔と一緒でいいよ。飛鳥もそうだし。」


「………一輝、どうした?」


「はは、懐かしい。

今から下、少し借りるわ。

この人とタイマン。」


「あれ、確か由茉の…」


「はい、由茉様に仕えております、

片桐大和と申します。」


「大和さん、やめてくださいよ。

気持ち悪いです。」


「………第10代目総長、片桐大和。

よろしくな。」


「え!?

え、じゃあ湊さんは…」


「恐らく湊もまだ知らない。

湊は一輝が拾ったやつだし。」


「………まじですか。」


「つーことだから

下借りるし開けさせてくれない?」


「あ、おう。

ちょい待ってて。」


雄のやつ、かなり驚いてたな。

そりゃそうか。