「いらっしゃいませー。」
「あ、待ち合わせなんで。
えーと…」
「え?」
待ち合わせ?誰と?
「あ、いたいた。
由茉、おいで。」
私は湊に手を引かれるままついていった。
「待たせて悪いな。」
「……え、大輝!?」
「久しぶりだな。」
そこには元気になった大輝と
その横に座る、かわいい女の子。
「………もしかして彼女?」
「そう。日本戻ってきて
結局すぐ会いに行ったんだよ。」
「はじめまして。」
「はじめまして。
アメリカの病院で大輝と同室だった
橘由茉です。」
「とりあえず座れば?」
「あ、うん。」


