個室に空きはあったみたいで
私は夕方には個室になった。
「個室だと俺も泊まっていいんだと。」
「………だからその小さなベッドがあるわけね。」
「そういうこと。」
「別料金なの?」
「当たり前。
飯とかも片桐に持ってきてもらわねーと。」
「自分で買いにいきなよ。」
「めんど。」
「なら日本帰りなよ。」
「うわ、ひっど。」
「めんどくさいとかいうから。」
「はいはい、自分で買いにいきますよ。」
「えらいえらい。」
「ガキ扱いしてんな。」
「ふふ、ごめんね。」
「……………由茉の腹の中に
俺らの子供がいるんだよな~。」
「うん、そうだよ。
……………あれ?そういえば
美月も今妊娠してるよ?
子供も同い年だね。」
「そうだな。
じゃあまた颯のやつ
美月と由茉を比べそうだな。」
「美月は美月なりに頑張ってるのにね。」


