生きる。~番外編~




それから私だけがご飯を食べて

大輝はせっせと手術の準備。


「なぁ、由茉。」


「ん?」


「握手。」


「ふふ、うん。

手術が無事終わりますように。」


私たちは握手を交わした。


どうしても考えてしまうんだ。

これでもう会うことがないかもしれないって。


考えなくないことなのに、

どうしても考えてしまう、

思い浮かんでしまう"死"。


決して軽いものではないけど

私ならわかってあげられるから

深い深い力強い握手を交わした。


どうか未来を掴めますように。

大輝がまた日本に帰ってきますように。



「It's about time.(時間よ。)」


「OK.」


もう、行く時間だ。

大輝は車イスへと移動した。


「大輝。」


「ん?」


「明日、顔見に行くから。」


「おう、待ってる。」


大輝は微笑んでそう言い、

手術へと向かった。