「最近まで由茉のとこ、別のやつがいたんだ。
日本人の男子高校生。
そいつはここきて一週間しか持たなかったんだ。」
「そんなすぐ…?」
「な。
だから俺もけっこう落ちてた。
だけど由茉がきて、助かったやつもいるって知って
俺もやる気出てきたわ。」
「うん。
私も今きてよかった。
大輝に会えて。
なんかあの頃の気持ち思い出せたよ。」
「どんな気持ち?」
「生きててよかったって。
そうやってね、人生のありがたみ気づける人は
あんまりいないと思うから。
退院するとき心の底から思うよ。
生きてるっていいなって。」
「……なるほどな。」
「さてと、そろそろ寝よっか。」
「おう。」
「大輝、また明日ね。」
「おやすみ。」
「おやすみ。」
私たちはカーテンを閉めて
眠りについた。


