生きる。~番外編~




部屋に戻ってから大輝は手術のための同意書に

たくさんサインをしていた。


「こうやって会話できるのも

今日が最後かな。」


「え、そうなの?」


「感染症とか心配だから

面会とかできなくなるの。」


「ふーん。

じゃあ今のうちに言っとくけど

ありがとな。」


「え、なにが?」


「俺の背中を押してくれて。」


「はは、そんなことか。

当たり前じゃん。

同室になったのも何かの縁だよ。」


「そうだな。

旦那さんにもよろしく。」


「うん。

……………あ、そうだ。」


確かお財布の中に……………


「あ、あったあった。

はいこれ。」


「なにこれ。

橘グループ………」


「湊の名刺。

日本に帰ってきたら連絡してよ。

そこの電話に電話してもいいし

名刺あれば湊に通してもらえるから。」


「でも俺のこと覚えてるかな。」


「うーん、たぶん大丈夫。

だってそんな先じゃないでしょ。」


「まぁ帰ったら連絡してみるわ。」


「うん!」