久しぶりに香る口の中。
それはとても懐かしくて懐かしくて
いい香り……………の、はずだったのに
「……………ちょっとごめん。」
私は耐えられずにトイレへと駆け込んだ。
なんでだろう、あんなに好きな香りなのに
今では不快でしかない。
私は耐えられなくて吐いてしまった。
「………気持ち悪…」
どうしちゃったんだろう…。
私は口をゆすいでから
洗面所へと戻った。
「どうした?」
「ううん、突然トイレにいきたくなっただけ。」
「はは、それであんな急ぐか?
ガキかよ。」
「なっ、うるさいよ!
年下の大輝に言われたくないし。」
「由茉って年上な感じしない。
チビだから。」
「……………大輝きらいだ。」
「あー、嫌われちゃった。」
吐いて、歯みがき粉を何もつけずに歯を磨いたら
気分はすっかりよくなった。
ただの胃もたれとかかな。


