「……………こんなこと、誰でも言えるか。
あのね、私も移植するかずっと悩んでたの。
実際ね、三回移植を断ったの。
だって怖いもんね。
手術室で目を閉じたら二度と目を覚まさないかもしれない。
感染症だって、拒絶反応だって
心配なことは山積みだもんね。
だけどね、爆弾抱えたまま
未来を捨てて生きていくより
未来捨てる覚悟で死んだ方がましな気がする。
大輝は今のままでいいなんて思ってないんでしょ?
未来を手に入れるには移植するしかないんだもん。
神様が与えてくれたチャンスだよ。
乗り越えるためのね。
……………実際それで命落とす人もいるけどさ
死ぬ気になればなんだってできるよ。」
「……………死ぬ気になれば、か。」
「そうだよ!
大輝なら大丈夫。
私、大輝が目を覚ますまでいるよ?
勇気出せっ!」
「……………うん。」
「はい、ドクターのところ行きましょう!」
「いや、ナースコールあるし。」


