それから熱を測り、回診が終わり
やっと朝ごはん。
「うわー、これさえも懐かしい。」
「そんな喜ぶことか?」
「いやな記憶が戻ってくる。」
「喜んでた訳じゃねーのか。」
「ここいい思い出ないもん。
だから大輝は助かってね。」
「いや、俺に言われてもな。」
「いただきまーす。」
うん、美味しくない。
だけど懐かしい。
「大輝はここの学校いくの?」
「行かねーよ。」
「なんでー?」
「え、俺ももう20歳だし。」
「あ、じゃあさ
私が勉強教えてあげる。」
「え、由茉が?
勉強出来んの?」
「あー、バカにしてるでしょ。
……………といってもそこまではできないけど…」
「大学どこ?」
「桜大。」
「へー。」
「大輝は?」
「T大。」
「……………頭いいね。」
私じゃ無理でした。


