「ってか酸素マスクなんてあんの?」
「子供の頃のだから使えるかわかんないけど。
そりゃありますよ。」
「たまに由茉が病気だったって忘れるな。」
「たまにしか思い出さないでしょ。
しかも検査の日だけ。」
「まぁそうだけど。」
いいけどね。
健康がいちばんだもんね。
「由茉さーん!トランプやりましょー!」
和真が遠くから叫んでいる。
「あ、うん!
湊も行こ!」
「おう。」
湊は私の肩を抱き、
私に支えられながら歩く。
たまにはそんなのもいいよね。
「おっすー。」
「「「「お疲れさまです!」」」」
「おぉ、すげー人だな。」
「パーティーですから!」
……………ん?晴輝の声?
「由茉いる?」
あ、やっぱ晴輝だ。
「こっちー。」
晴輝の姿は見えないけど
とりあえず声で呼んだ。


