生きる。~番外編~




「それにしてもすごい人数だね……」


「まぁもともと今のやつらがいるところに

俺らの時代のやつらを集めたからなー。

湊も由茉も下から慕われてたから

声かけたらめっちゃ集まったんだよ。」


隣に座る颯が言った。


「っていうかなんでここなの。」


「最初は湊んちマンションにする予定だったけど

思ったより人数集まったから。

ここも湊んち土地だしな。」


「そういう問題?」


「それに動いてくれる人がたくさんいるだろ。」


「下の子たちをパシリみたいに言わないの。

それより片桐さんたちも座りなよ。」


「いえ、私共は大丈夫です。」


片桐さんはすっかり執事モードに戻っていた。


「持ってきましたー!」


そこに樹と大地が戻ってきた。


「おっきい…」


二人が持ってきたのは大きな大きなケーキ。

チョコプレートには

"結婚おめでとうございます"と。


「こちらも。」


秀が持ってきたのはシャンパン。

なのにグラスは6つだけ。


「私たちだけ?」


「他のやつらはバイクだからな。

俺らはタクシー。」


いつもなら爽がいるポジションにいる颯が

私の質問に全部答えてくれる。

きっと湊への配慮なのだろう。


「あ、そういうことか。」