「だいたいなー、湊は由茉と結婚したんだから
いちいち嫉妬なんかしてんなよな!
雄なんかずっと由茉のこと忘れずに
由茉だけを好きだったのに
その気持ち押し殺して一緒にいたんだから!」
と純が言うと湊はなにも言わなかった。
「まぁ湊もそれ知ってたから
いつも雄には一段と嫉妬してたみたいだけどな。」
「湊の知らない由茉を雄が知ってるのが
すげー許せなかったみたいだけど?」
「そんなの、由茉ちゃんだって一緒なのになー。」
「自分ばっか美波の思い出に浸ってんなよ。」
純がまたそういうと
湊はまた明らかに不機嫌になった。
「ちょ、みんなもういいから。」
そんなみんなで言ったら可哀想じゃん。
「湊、ごめんね?」
「……………もういい。」
「ほんと?機嫌直る?」
「もう俺を置いてくなよ。」
「うん!
哉斗、湊の椅子も持ってきてー!」
「由茉ちゃんは甘いな~。」
そう言いながら哉斗は湊の分の椅子……
どころか自分達の椅子も持ってきた。
「樹と大地ー!持ってきてー!」
哉斗たちも座ると、樹たちになにかを頼み
樹たちは上へ行った。


