「はい、次ー！」
「え、えぇ！雄？嘘でしょ？」
「誰が嘘でこんなことするかよ。
俺は希望してねーのに爽さんが無理矢理…」
「ひでー言いようだな？雄。
由茉が戻ってきて一番喜んでたくせにな。」
「……………。」
「ほら、湊がキレねーうちにさっさと言え。」
爽も私には優しいのに
やっぱ如月の副総長やってただけあって
下の人にはなかなか厳しいねぇ…。
「……………俺はガキの頃からお前のこと好きだったよ。
なのになにも言わずにアメリカには行くし
戻ってきて再会できたかと思えば湊さんと付き合うし
記憶なくしたかと思えば俺のことだけわかるし
どんだけ俺のこと翻弄すりゃ気が済むんだよ。
俺の初恋返せよ。ったく。」
「……………キレながら言わないでよね。」
「……俺は４歳の頃からずっと
由茉のことが好きだったよ。」
「うん、ありがと。」
雄にハグ……一番緊張するし…なんか照れる…。
「お幸せに。」
「うん！ありがとね。」
「はい、ラストー！」
私は最後はてっきり哉斗なのかなと思ってたけど
そんな予想は崩れて最も意外な人が来た。
