「うわ、中学の頃の教科書あるし。
なつかしー。」
「昔のまま?」
「そうだな。」
「へー。」
私は教科書をひとつ手に取り、
中身を見た。
「へぇ…教科書かぁ。」
中学校か……いいなぁ。
「………これは?」
技術……ってなんの技術?
「技術の教科書なんて使ったことねーけど
色々作ったんだよ。本棚とか、椅子とか。
そこに置いてある小さな棚は俺が作ったやつ。」
そういって湊が指差したのは
机の上の小物置きとなっている小さな棚だった。
「これ、湊の手作り?
すごーい。」
「そこの箱は美波の手作り。」
「えー、すごい。
中学生なのにこんなしっかりしたの作れるんだ…。」
「まー授業だしな。」
しっかり色まで塗られていて、
見事な出来映えだった。


