生きる。~番外編~




「実際、いくら訓練を受けてもその場になったら

動揺して動けなくなったり

相手が予想外な動きをしたりもするから

全然役立たないことも多いしな。

族を引っ張ってきたこの二人の方が

場馴れはしてるから。

ルール無視の世界を生きてきたやつの方が

柔軟性があっていいから。」


「恐縮です。」


……………誉めてるのか?

よくわかんないけど……


「片桐さんも暴走族だなんて…」


信じられない……


「雄だって元総長には見えないだろ。」


「そうなんだけど

雄は実際見てきたから……」


「私も大人になったのです、由茉様。」


こんな優しそうな片桐さんがねぇ…。


「そっか、だからさっき如月で

やけに落ち着いてたのか………」


紅茶まで出して……


「昔、私も同じことがありました。

一輝様に何回も誘われていまして。」


「なるほど…。」


そりゃ余裕な態度だったわけですね…。

もしかして晴輝もそれを見てきたから

あんなに退屈そうに見ていたのかな……


「上の者を越えることはそう簡単なことではないのです。」


「まぁ俺はまだ諦めないけど。」


「別にいいじゃん、一輝なんてほっときなよ。

湊は十分強いよ。」


……ってか如月ってレベル高いんだなぁ、みんな。