「……………由茉。」
俺はまだベッドの上で布団を足にかけ、
座ったままの由茉に、
ベッドの横から座って話しかけた。
「ん?」
「俺さ、仕事して金もらって指輪買ったし
俺のお嫁さんになってくれんの?」
"お嫁さん"なんて柄じゃないけど
由茉にはちゃんと伝えたくて
あえて昔と同じワードを選んだ。
「湊………。」
「一輝さんよりはまだ弱いけど
俺、結構強くなったよ。」
「………うん。」
「俺さー、本当はイチゴの生クリームのケーキ
だいすきなんだよね。」
……………完全におかしい。
俺のキャラ崩壊ってこういうことを言うんだな。
「………私もね、料理できるようになったよ。」
「うん。」
「ケーキも作ったんだよね。
だから、それ食べたら
私をお嫁さんにしてくれる?」
「……当たり前だろ。
何年待ったと思ってんだよ。」
「湊……ありがと!」
「え、うわ!ちょ…」
由茉がいきなり抱きついてくるから
俺は思いっきり後ろへ倒れた。


