生きる。~番外編~




2時間後ー


「なぁ、湊。

早くしなくていいわけ?」


「俺、全然思い出せないです。」


俺はあれからずっと動くこともなく

和真たちが帰ったあとも

誠一さんと如月に居座っていた。


「湊さん、とりあえず彼女さんのとこ

行ってみたらどうですか?

彼女さんは思い出さなくてもいいって言ってるみたいですし…」


聖也までそういうこと言うけど……………


「でも由茉のところには一輝さんもいる。

そう簡単には行けねーよ。」


はぁぁぁぁ。

由茉も、記憶失ってたとき

こんな気持ちだったんかな。


俺、あんとき忘れられてて

すげー辛かったよな。

だからきっと由茉も……………


~♪~♪~♪


ん?


「悪い、俺だ。

はい。」


なんだ、誠一さんか。


誠一さんは俺から少し離れて

電話に出た。


「……………はい、まだ…。

……………はい。

わかりました。」


短く電話を終えた誠一さんが戻ってきた。