「湊、一輝はあと5時間つったけど
実質あと4時間しかねーからな。」
飛鳥さんが言った。
「なんでですか?」
「お前には用意しなければならないものもあるから。
もしこだわりがあるなら、もっと急がねーと
間に合わないぞ。」
用意しなければならないもの?
こだわり?
……………なんだ?
約束ってなんだ?
俺、由茉と約束してたのか?
思い出せよ……………
「ほらよ、手当て終了。
立てるか?」
「いて………
ま…気合いで……」
「誠一が戻ってきたろ。
由茉を送ってきた誠一が戻ってきた。
この時間で往復できるところにいる。
難しくはない、簡単だ。
よく考えろよ。
ま、わかんなくても
由茉は入籍してくれるんだから
わかんないならわかんないで降参して
由茉に連絡してもいいと思うけど。」
「一輝さんが許さないでしょう。」
「だろうな。
だからさっさといってこい。」
「はい。」
俺はゆっくりと幹部室を出た。
……………なんか懐かしいな。


