「湊、負けないでね。」
「……………今回ばかりはわかんねーな。」
「でもしっかり見てるからね。」
「おう。」
私は片桐さんが用意してくれた椅子へ戻った。
「湊、本気で来いよ。」
「本気で言っても勝てるかわかりませんが。
一輝さんは手加減してくださいね。」
「それは無理だな。」
……………楽しそうに笑うね、二人とも。
晴輝なんかちょっとつまんなそうだよ。
「湊から来いよ。」
「じゃあ遠慮なく。」
そういって湊から一輝に近づくんだけど
「っっ!」
あっさりと一輝に殴られる。
「ほら、来いよ。」
一輝は一歩も動くことなく
湊の攻撃を交わして殴ってく。
「一輝さんが一人対してあんな殴るのはじめてだよ。」
いつの間にか隣にいた爽が言った。
「一輝さんは必ず1発で仕留めるから。」
「……………遊んでる?」
「そういうこと。
力の差だな。」
……………湊…。


