「……なにやってんだよ。」


「あ、哉斗。なんで?」


「いや、休み。

つーか爽と会ってたのに急にどっか行くから。


美幸、用事って由茉ちゃんだったの?」


「あ、うん…。」


「……………じゃあ私爽と用事あるから行くね!

爽行くよ。」


私は爽を連れて外へ出た。


「哉斗に彼女ね~。

しかもあんなタイプだとはな。

由茉とは正反対じゃん。」


「だからなんで私基準なの。

ってか爽と二人でいたら愛奈ちゃんに怒られるね。」


「……………悪いな。」


「いーよ。

私帰るね。ごめんね、爽。

哉斗と遊んでたのに。」


「いや、いいよ。」


「じゃーね、バイバイ。」


私は爽と別れて車に戻った。


車に乗り、家に戻る途中

哉斗と美幸さんが手繋いで歩いてるのが見えて

私はつい、頬が緩んでしまった。


哉斗、幸せになってね。



哉斗の異変 END