「ただいま。」
「長かったな。」
「そんなことないよ。
ね、湊がなにか言わないと
ここみんな帰らないよ?」
「だな。
じゃ、俺らは帰るから。
お疲れ。
哉斗、どうする。」
「俺らはタクシーでいいわ。」
「了解。
じゃーな。」
「おう。
由茉ちゃん、ありがと。」
「いーよ。頑張ってね。
バイバイ。」
「あ、あの!」
私たちが帰ろうとしたとき
美幸さんが湊に話し掛けた。
「なに。」
……………怖いよ。
「借金返済、頑張って下さい!!」
……………。
「み、美幸…。」
哉斗も苦笑いだよ。
「……あぁ、さんきゅ。」
湊はそういって歩き出した。


