それから30分かけ、ツリーの飾りつけが完成した。
「うわー、上出来だね。」
すごく綺麗だ。
「あとは業者が電飾つけて、終わりだな。」
「だね!点灯式も来れる?」
「あぁ、大丈夫。
俺は行けるかわかんないから
いけなかったら和真たちと来い。」
「うん、ありがと。」
楽しみだなぁ。
「そういえば哉斗は…。」
「あそこ。」
湊が指差す方を見ると
美幸さんと楽しそうに笑う哉斗。
「ちょっと行ってくるね。」
「すぐ戻れよ。」
哉斗に好きな人ができたからか
湊はもう嫉妬しなくなった。
あの独占欲も、もうおしまいかな。
なんかちょっと寂しいじゃん。
「哉斗、ちょっといい?」
「あ、由茉ちゃん。
美幸、ちょっと待ってて。」
哉斗がこちらへ来た。


