生きる。~番外編~




「さて、やろ!」


ツリーの飾り付けなんてかなり久しぶり。

如月のやつ以来かも。


「み、湊様!」


誰かが走ってきた。

偉い人なのかな。


「結局俺もやるわ、飾り付け。」


「それでしたら私共が…。」


「いや、由茉がやりたがってるから良い。」


「ゆ、由茉様!危ないですよ!」


「え?大丈夫だよ。脚立だもん。

どこぞの王国のお姫様でもあるまいし。」


「如月王国のお姫様ですよ、由茉さんは。」


と和真が笑いながら言った。


「すごいお転婆なお姫様だね、それ。」


私は笑いながら返した。