「哉斗、ちょっといい?」
私は哉斗を呼んだ。
「あのさ、美幸さんて怖い人平気?」
「怖い人?」
「如月の子。」
「……………さぁ。
でも如月のやつらなら大丈夫なんじゃね。」
「ふーん…。」
ならいっかな。
「ね、今からツリーの飾り付け行かない?
4人で!」
「ツリーの飾り付け?どこの?」
哉斗が聞いた。
「橘さんちのビルです。」
「あぁ、今の電話和真?
そういや少し前に頼んだわ。」
「ね、美幸さんも行かない?」
「私も良いの?」
「もちろん!哉斗の友達とたくさん会えるし
絶対楽しいから!」
「じゃあいこうかな。」
「で、どうする?バイク?
私たち車だけど乗ってく?」
「乗ってく。」
ま、いきなり哉斗のバイクだと怖いしね。
私なんて絶叫だったよ。
あの頃は嫌われてたからってのもあるけどさ。


