「それにしても……

すごいマンションだね。

本当に一人暮らし?」


美幸さんが部屋を見渡して言った。


「本当に一人暮らし。」


「へぇ…。」


……………沈黙。


なんなの、哉斗。別人じゃん。

もっと喋りなよ。


~♪~♪~♪


沈黙を破ったのは私のスマホ。


「ごめん。」


"着信 和真"


和真?


「もしもし?」


『由茉さん!いまどこですか!』


「今?哉斗のマンション。

どうしたの?」


『今日から11月なんで、ツリーの飾り付け行くんです!

由茉さん来ませんか?』


ツリーの飾り付けか…。


「うん、行く!どこ?」


『○○○です!』


「……………それ湊んちじゃん。」


橘グループの上がオフィスビルになってる

商業ビルだ。


『湊さんから話きたんです!』


「誰いる?」


『俺と大翔と大地と樹と悠人と翔と「わかった、もういい。」


如月メンバー勢揃いですか。


「湊と行くから。

待ってて。」


『わかりました!!お待ちしてます!』


そういって電話が切れた。