「そちらの彼は?」
うん、やっぱりしっかりしてそう。
「こっちは俺の友達の橘湊。
由茉ちゃんの婚約者で、
俺ら仲間のリーダーみたいな。」
「よろしく。」
「よろしくお願いします。」
「……………湊、そんな言い方じゃ怖いよ。」
「俺はいつもこんなんだろ。」
そうだけどさ……。
「しかも由茉との初対面より優しい。」
「ほんとひどかったもんね。」
「そこ、二人で盛り上がらないで。」
「あ、ごめん。
それより哉斗、美幸さんのお茶出てないけど。」
「あぁ!ごめん!」
「いいよ。」
やばい、面白い。
哉斗戸惑いすぎだし。
「………由茉ちゃん。」
「あぁ、ごめん。」
そうだ、読まれてた。


