ピンポーン……
「あ、きた!」
哉斗は玄関まで走っていく。
子供みたい。
「どんな人だろうね?」
「哉斗の好きな人とか由茉以外で初めて見るわ。」
「……………それ反応困るよ。」
しばらくして、二人がリビングにきた。
「こんにちは。」
へー、きれいな人だ。
結構しっかりしてそうだけど。
「こんにちは。哉斗の友達の三浦由茉です。」
「私は矢島美幸です。」
……………で?
哉斗ー!
とりあえず哉斗なら顔見て勝手に読んでくれるから
こういうときは本当助かる。
「と、とりあえず座りなよ!」
緊張しすぎでしょ。
笑いそうだよ、これ。


