「で、どうしたの?」


「いや、ほんと大したことないんですけど……

俺だけ内定でなくて……。

大翔も秀も決まってて……

雄なんて湊さんに引き抜かれてて…。」


雄は英語ができる雄を秘書として

大抜擢したのだ。


雄は頭もよくて英語も話せるからね。


「でもまだ夏だしさぁ、気にしなくて大丈夫だよ。

和真も決まるって。


和真の良いとこいっぱいあるしさ。

爽の彼女だって卒業間近で決まってるし!」


「……………大丈夫ですかね…?」


「周りが決まってくと不安になって当然だけど

でもまだ落ち込むのは早いよ!ね?

落ち込んだらさ、いつでもおいでよ。

私何回でも和真を励ますよ!」


「ありがとうございます。

俺まだ頑張ってみます!!」


「うん、頑張れ!」


「じゃあ俺失礼します。

ごちそうさまでした。

めっちゃうまかったです!」


「ふふ、ありがと。」


和真はそう言って帰っていった。